SDGsの取り組み、進んでますか?

最近よく相談を受けるものに「SDGsの取り組みを進めたいんですが・・・」というものがあります。
みなさんの会社ではSDGsってどう推進していますか?

ご覧のように、SDGsは17のゴールがあり、それぞれ細分化された目標として169のターゲットがあります。ただ、社内で進めるには何から手をつけて良いのか分からない、という方も多いようです。そこで今日は社内でSDGsに取り組む理由や取り組み事例についてご紹介できればと思います。

SDGsに取り組むべき理由

SDGsと聞くと、大企業や資本があるところがやるんでしょ、というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。実際、中小企業の経営者の方とお話すると「うちはそんなことより目先の方が大変」とか「余計な費用がかかりそう」とおっしゃいます。しかし、注目していただきたいのはこのデータです。

出典:株式会社ベイニッチ「22卒就活生の選社軸とSDGsの関係性」に関する調査
出典:株式会社ベイニッチ  「22卒就活生の選社軸とSDGsの関係性」に関する調査

今の大学生が就職先を選ぶ際に重視する項目にSDGsが入っており、この重要度は年々増しています。また、職場の雰囲気の良さを重視する若者が多いのもデータからわかりますが、例えば、男女格差やハラスメントへの対応、さらに企業が社会的責任を果たしているかどうかがこの項目には含まれていると言えるでしょう。つまり、人口減少が続く日本において人材確保が難しくなっている中小企業が「SDGsなんて関係ない」と言ってしまうと、さらに良い人材は確保できないということになります。

また、大企業と取引のある方であればお分かりだと思いますが、大企業はSDGsに取り組む上で、原料調達やロジスティックまで全てのサプライチェーンにおいてSDGsの観点からマネジメントを行なっており、この動きが加速しています。もし、原材料の生産現場で児童労働が行われていれば、そのような生産者からは材料調達をしないなど、世界的に環境や人権に配慮した生産活動が求められているのです。

さらに、この動きは資金調達にも影響します。ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の略ですが、金融機関の投融資についてもこれらの評価が年々重要度を増しており、すでに中堅、中小企業にもその対象が広がっています。

中小企業でもできるSDGsの取り組み

ここまで見てくると、SDGsに取り組まない理由はないのですが、中小企業においてはコストがそれほどかからないところから取り組みを始めることをお勧めします。

・マイボトルやマイカップを推奨する
・紙の使用を減らし、メールなど、電子化できるものは電子化する
・社内のごみ分別を推進する
・社員向けにSDGs教育を実施する
・ハラスメント防止など管理者研修を実施する
・備品などを環境に配慮した製品に変える
・再生可能エネルギーに変える
・社員から不用品を持ち寄ってもらいフードバンクなどに寄付をする
・在庫管理システムを導入して無駄や廃棄を減らす
・テレワークやフレックス勤務など働きやすい環境を整える

などなど、お金をかけなくてもさまざまな取り組みが可能です。
また、このような取り組みを始めたら、あまり身構えずに発信していくことも大事。当社はこういうことに取り組んでいます、と発信をすることで、社員や取引先、顧客からの印象も変わり、自然と取り組みが加速していくでしょう。

SDGsに取り組むメリット

中小企業がSDGsに取り組むと、実はメリットがたくさんあります。

・コスト削減につながる
・企業イメージのアップになる
・社員のリテラシー、モラルが向上する
・新しいアイデアや事業の種が見つかる
・新しい取引先とのパイプができる
・投融資を受けやすくなる
・売上・利益のアップにつながる

以上はほんの一部に過ぎませんが、これまで見てきたように、SDGsは決して難しいことではありません。しかし、推進するという気持ちと社内の体制は必要です。取り組みをポジティブに捉えることでメリットにすることもできますので、ぜひはじめの一歩を踏み出してみてくださいね。

もし、SDGs経営に取り組もう!と思ったら、ぜひお気軽にご相談ください。